idea factory from newspaper 2003 6 26
インクジェットプリンター(bubble jet printer)
広告を見ると、
「極小インク滴を、狙った位置に寸分違わずに、正確に着弾させる。
1インチ当たり4800個の点が打てる精度がある。」とあります。
これだけの高性能ならば、印刷にだけ利用するのは、もったいないですね。
極小の水滴は、インクだけに限定する必要はないわけで、
別の物質を使ってもよいわけです。
これは、微細加工技術に応用できます。
医療技術に応用するか、バイオテクノロジーに応用するか、
ナノテクノロジーに応用するか、いろいろな分野に応用できます。
似顔絵金貨(composite sketch coin)
日本のメーカーが、写真をもとに、
レリーフ加工した純金製のコインを発売するそうです。
コインの大きさに収まるものならば、何でも加工することが可能とのことです。
だから、このコインに、子供の似顔絵や、ペットの似顔絵を加工できます。
子供の写真は、うまく整理しないと、紛失したりして、保管がむずかしい。
純金製のコインならば、なくすことはないでしょう。
だた、値段が65,000円では、少し高いかもしれない。
エコノミー版として、純銀製の似顔絵の銀貨を作ってはどうでしょうか。
純銀のコインに、子供やペットの似顔絵を加工すれば、
1万円以下で、提供できるでしょう。
ところで、最近、金価格が下降していますね。
彩色(chromatism)
食べ物の容器を何色にするかは、大きな問題です。
ヨーグルトの容器の色を黒にすると、
おそらく、売れないでしょう。
牛乳の紙パックの色を黒にしても、
おそらく、売れないでしょう。
しかし、鮨を盛りつける器としては、黒い色の皿は、
鮨の見た目をよくします。
色というものが、人間の深層心理に影響を与えているのです。
色が、買うか、買わないかの判断に、微妙に影響を与えているのです。
色が、人間の行動にどう影響を与えるかの研究が、あまり進んでいません。
たとえば、部屋の壁の色を全部、赤にしたら、どうですか。
赤、青、黒と、原色系の色は、どの色も落ち着かないでしょう。
そういうわけで、部屋の壁の色は、落ち着きのある色にします。
ただ、企業のイメージカラーも、落ち着きのある色にしてしまうと、
安定企業はともかく、成長企業は、微妙な影響がでるかもしれません。
落ち着きのある色なら、まだいいのですが、
さえない色を、企業のイメージカラーに使っている企業もあります。
さえない色を企業のイメージカラーにすれば、
その企業は、斜陽化します。
色は、人間の深層心理に影響を与えているのです。
料理の見栄えには、誰もが気にしますが、
企業のイメージカラーには、誰もが無頓着ですね。
彩色の指導ができる職業が必要かもしれません。
どういう色が、この企業のイメージに合っていて、
どういう色が、消費者に好感度を与えるかを研究する必要があります。
青色は、知性を意味します。
緑色は、調和を意味します。
紫色は、高貴さを意味します。